Immich Batterieberg / Jour Fixe Riesling Brut Nature 2016 イミッヒ・バッテリーベルク / ジュール・フィクス リースリング ブリュット・ナチュール 2016

¥7,480

ブドウ畑はEnkircher Ellergrub,Trabener Zollturm, ザールのOberemmeler Altenberg。ベースワインは木樽醗酵後に約2年間の瓶内熟成、添加物は二次発酵用の酵母のみ。瓶内二次発酵、ドサージュゼロの辛口ゼクト。2度の熟成期間に十分な時間をかけており、飲みごたえもしっかり。

タイプ:スパークリングワイン

生産者:Immich-Batterieberg / イミッヒ・バッテリーベルク

生産地:ドイツ / モーゼル / エンキルヒ村

品種:リースリング100%(ドザージュ無し)

容量:750ml

在庫あり

説明

1425 年から続くイミッヒ=バッテリーベルクを、2009 年に引き継いだゲルノート・コルマンは、1999 年、ザールの
ファン・フォルクセン醸造所を、現オーナーの右腕として立ち上げ、ドイツワインに変革をもたらした人物。ゲルノートのやり方は、2000 年代初頭には相当に思い切った手法だった。普通の生産者ならば、ブドウ樹は収量が落ち
始める 30 年前後で植え替えるところを、出来るだけ樹齢の高い老木を、より質の高いワインが出来るとして大切にした。

平均の約半分前後にあたる 40hℓ/ha 以下に収量を抑え、辛抱強く完熟を待つローマンとコルマンのやり方に、近隣の生
産者達は呆れかえった。セラーでも、亜硫酸以外の添加物を一切使わずに、野生酵母だけで発酵した。高い志を持ち、リスクに果敢に挑んだ辛口系のリースリングは、当初「モーゼルらしくない」と批判された。しかし、間もなく「リースリング・ルネッサンス」とも評される、辛口ドイツワインの一大ムーヴメントを引き起こした。その仕掛け人が、ゲルノートだった。

イミッヒ=バッテリーベルクの名前の「イミッヒ」は、1989 年まで 564 年間に渡って醸造所を続けてきた、イミッヒ
家に由来する。「バッテリーベルク」は 19 世紀半ば、モーゼル川沿いの急斜面の岩盤を火薬で爆破して造成した際の轟音を、砲兵隊 Batterie の砲撃に例えたことに由来。

現在、醸造所が所有する 19 ヘクタールのブドウ畑のうち、バッテリーベルク周辺の主要な畑は、1868 年のプロイセン王国政府の格付け地図で、グラン・クリュに格付けされている。きわめて急峻なブドウ畑で、すべての農作業を人手で行わなければならない。粘板岩に珪岩が混じる土壌の斜面に栽培される、多くが樹齢 80 年以上の自根の古木から収穫されたブドウは、9 世紀まで遡る醸造所の建物の地下にある、玄武岩の柱が支える石造りのセラーで醸造される。

ゲルノートが目指しているのは、純粋で、本来の個性を覆い隠さず、熟したブドウから得られるほどよい酸味と、明確
なストラクチャーを有し、長期熟成能力を備えたワインである。清澄は 3~12 時間。木樽とステンレスタンクの両方を使う。野生酵母のみで温度調整せずに発酵させ、培養酵母・酵素・タンパク質安定剤・清澄剤は使用しない。樽は 500~1000ℓ。澱引きせずに長期間熟成を行う。補糖・凝縮・除酸も行わない。1971 年のドイツワイン法以前の、伝統的な「ナトゥアライン(天然純粋)」なワインを造っている。

追加情報

重さ 1 kg