説明
敏腕金融トレーダーに予期せず訪れた南仏のワイナリーでのスローライフに、素敵な恋とワインのエッセンスを加えたラッセル・クロウ主演の映画 、『プロヴァンスの贈り物』 の舞台となった、大変美しいドメーヌ。カジュアルな印象のプロバンス地方にありながら、重厚な赤ワインの産地である ≪AOCバンドール/Bandol≫ に位置しており、地中海沿岸に広がるこのAOCの中でも高台に位置する当ドメーヌは、眼下に地中海を見下ろす抜群のロケーション。
その「AOCバンドール」の名を世界のワインファンに広く知らしめたのが当ドメーヌの先代の当主 リュシアン・ペイロー氏で、今では「バンドールといえばタンピエ」と言われるまでの地位を築き上げており、プロヴァンスにおける第一人者的存在の生産者。ペイロー氏は早くからムールヴェードルという力強い黒ブドウ品種とバンドールのテロワールの潜在能力に着目し、この赤ワインはボルドーやブルゴーニュ、コート・ロティやエルミタージュ、シャトー・ヌフ・デュ・パプなどに比肩するほど長寿で高品質なワインになり得るという可能性を追求。そのためテーブルワインに用いられる大量生産の手法とは真逆の、非常に自然に忠実なアプローチで栽培から醸造までを行い、その個性溢れるテロワールを忠実に再現し、力強さとフィネスを兼ね備えた「バンドール」を生み出した。
「ムールヴェードルの偉大な父」 と呼ばれたペイロー氏は 、惜しくも1996年に逝去、ドメーヌに受け継がれてきたワイン造りの精神は今も変わることなく受け継がれており、現在は若き天才ダニエル・ラヴィエ率いるチームの面々が皆、地球の声に耳を傾け、季節のリズムと太陰暦のサイクルに忠実に、開拓者精神を持ち続け、日々の畑の変化に驚きまた胸をときめかせながらワイン造りを続けている。




