説明
ドメーヌ・ド・ボールナールは、シャトーヌフ・デュ・パプで 8 世代に渡り家族経営でワインを生産してきました。現在はダニエルとフレデリック・クーロン兄弟が父のポールからドメーヌの経営を受け継ぎ、兄のダニエルが主にブドウ栽培、弟のフレデリックが醸造を担当しています。
シャトーヌフ・デュ・パプに 32 ヘクタール、コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュのラストーに 25 ヘクタールの畑を所有し、25 年ほど前から有機栽培農法、20 年前からビオディナミ農法を採用し、合成化学物質を一切使用せず自然のサイクルに合わせてブドウを栽培しています。
シャトーヌフの大きな丸石は、太陽熱を吸収してブドウの熟成を促し、凝縮感のある熟れた果実を実らせます。発酵はオークの大桶を使用し、最長で 35 日間かけてゆっくりと成分を抽出する昔ながらの手法を守り、ローヌの典型とも言える 13 品種のブレンドがワインに格別な複雑味を与えます。
1695 年の記録によると、ドメーヌの名は元々「ボワルナール」であったものが時を経て「ボールナール」と呼ばれるようになったとのこと。最も樹齢の古いブドウで造る「キュヴェ・ボワルナール」は、原点の意味をこめ、この古い名称が付けられました。ボールナールの古いブドウ畑は、昔から赤・白分け隔てなく様々な品種を混植しています。伝統的手法で作る混植・混醸ワインは、どの品種が何パーセント入っているのか厳密には分かりませんが、畑全体で自然にバランスがとれるため、正にテロワールの持ち味が余すところなくワインの味わいに反映されたワインと言えるでしょう。




