説明
レーヴェンスウッド創業者ジョエルを父に持ち、5歳よりワインの英才教育を受けたモーガン・ピーターソンMWが造るソノマワイン。
1981年生まれのモーガン・ピーターソンは、5歳からブラインド・テイスティングでメルロとジンファンデルをききわけ、デュジャックの全房醗酵に学び、サンジャコモQの葡萄でピノ・ノワールを造っては有名レストランでオンリストされるなど、話題に事欠かない。
大人になってもその多才ぶりは健在で、満を持して自身のワイナリー「ベッドロック」を2007年に創業。2013ヴィンテージでパーカーポイント100点を獲得。2017年にはアメリカで数少ないマスター・オブ・ワインをワインメーカーとして初めて取得。ワイン・スペクテーター誌2018年TOP100の10位に「ザ・ベッドロック ヘリテージ・レッド・ワイン2016」が選出。ジンファンデルを主体にカリフォルニアに現存する古樹を保全する活動を行いつつ、まだまだ進化は止まらない。
個性豊かな畑が多々あるものの、代表格はもちろん自社畑ベッドロック。1854年に南北戦争の軍司令官ウィリアム・テカムセ(インディアンの酋長)・シャーマンと、少将のジョゼフ・(ファイティング・ジョー)・フッカーにより所有・開墾され葡萄が植樹されたソノマ・ヴァレーの中でも非常に古く、現在まで続く歴史的な畑(開墾より約150年が経過)。1953年には、畑の大部分・マドローン・ランチと呼ばれていた62haをドミニシ・ファミリーが獲得し、多くの著名ワイナリーに葡萄を供給した。その代表格がレーヴェンスウッドであり、モーガンの父・ジョエル・ピーターソンが大変重要視して、大切にワイン造りを行っていた。
2005年にドミニシ・ファミリーから、光栄にも、ジョエルのコネクションによりピーターソン・ファミリーがこの歴史的に重要で最高品質の葡萄を生み出すポテンシャルのある畑を獲得。入手後大幅に畑全体を見直し、この畑を最大限に生かし、次の世代にこの宝物を最善の形で引き継いでいけるように総合的な判断の上で新たな栽培管理を行っている。
有機栽培、環境持続型農法に移行し、カバー・クロップを増やし、肥料を抑え、土壌を丁寧に扱う為に、小型のバイオディーゼル燃料のトラクターで耕し、土を踏み固めないよう配慮。一部の区画は仕立て方を変え、他の品種・クローンに植え替えを行っている区画もある。この畑は、かつてワインメーカーがオーナーになったことがない為、現在ワインメーカーである父と私の見識を元に、栽培管理の方法を判断し、革新させている。今では多くの著名ワイナリーからこの葡萄を使いたいという要望が多く入る。




