説明
今、シャブリのニュージネレーション御三家として圧倒的な評価を受けているのが、アリス・エ・オリヴィエ・ド・ム
ールとパトリック・ピウズ、そして、この モロー・ノーデ。2004年に家業のドメーヌを継承した Stephane Moreau Naudet / ステファン・モロー・ノーデ 氏は、秀でたテロワールに植えられた古木の継承を始めとした、ブルゴーニュの白ワインの一流生産者に求められる全ての資質を持ち合わせてい る 。
ワインは低収量の熟した果実から生まれ、一般的なシャブリにある硬い柑橘系の酸の強さが、ジューシーでセクシーな果実味が混じり 合った非常に濃密な生き生きとしたミネラル感に取って代わっている 。この個性は最上の芸術的なブルゴーニュの生産者の全てに見出すことができる。
今やBurghound.com を筆頭に、 Les Meilleurs Vins de Fra nce 、ミッシェル・ベタンヌ の La Revue d u Vin de Franceなどから大きな注文を集めている他、若手でありながらパリの三ッ星、二ッ星レストランはもちろん、デンマークにある世界一のレストラン「ノーマ」にもオンリストされてい る 。そもそも、ディディエ・ダグノーがワインラベルのデザインを手助けした こと から、ダグノーがこのドメーヌに託した期待の大きさが 容易 に理解できる。
ワインの品質は、ステファン氏 がドメーヌの責任者となってから急上昇。フランソワ・ラヴノー、ヴァンサン・ドーヴィサ、デイディ・ダグノーの熱烈な信奉者であるステファンは、畑で酷烈な仕事をし、造り得る最上 の果実を育むべく、全てのブドウ木を手作業で栽培し、手摘みで 収穫 している。
真に特徴的で並外れたシャブリを生み出すために、 ワイン が産業化される以前の栽培方法を再導入し、 ドメーヌに変革をもたらした。それは、幾つかのテロワールを共有するヴァンサン・ドーヴィサの影響を強く受けた手法で、畑の耕耘、有機栽培、手摘み収穫 と 可能な限り自然な方法を畑でも 実践 。これは、コート・ド・ボーヌのトップ生産者にも通じる方法で あり、 この時代に影響されない古風な手法と努力により、 シャブリが痩せてつまらないものではないと気づかせてくれる以上に、シャブリが最高のコート・ドールの白ワインに比肩する 質感と魅力を持ち合わせていることを証明してくれている。
手作業で管理された畑から熟したバランスの良い果実 を収穫し、はっきりとしたミネラルの中軸がバランスを取る、 深みのある純粋な果実味と自然な質感、複雑さ、凝縮感を兼ね備えた見事なまでの独特なシャブリを生み出 す 。現在の栽培面積は 22 ヘクタール で、特級のヴァルミュール、一級のモンテ・ド・トネール(シャプロ)、ラ・フォレ、モン マン、ヴァイヨン、村名シャブリ、プティ・シャブリに分かれている 。平均樹齢は 35 年から 50 年。村名シャブリに 13.5 ヘクタールの畑を所有 している が、その内の 1 ヘクタールは、多くのプルミエ・クリュよりも質感と深みを有し 、ヴァイヨンやモンマンと同じ日当たりのレ・パルグに位置している 。この畑の平均樹齢は 50 年で単独のキュヴェとして瓶詰め 。
左岸では、魅惑的な果実味と質感の良い濃さがあるプルミエ・クリュのモンマン、そし て、煌めく岩の芸術とし てドーヴィサが有名にしたリューディ・ ラ・フォレ(ドーヴィサに隣り合わせる)、そして畑の輝かしい反映とされる洗練された金属的な印象を持つヴァイヨンに畑を所有。右岸では、ラヴノーの地盤で最も火打石が強いキュヴェとなるモンテ・ド・トネール(ラヴノーの区画に隣接するシャプロ)に区画を所有。グラン・ クリュでは、荘厳な絹のような質感を有するヴァルミュールも所有。




